奄美テレビ放送「情報便DX」
大東海運産業の特別顧問『岩崎達雄』氏へのインタビュー
聞き取りづらい箇所は「■■」で表示しました。また、( )内は住民の会による追記です。
情報便DX2010年4月3日(土)加計呂麻島チップ工場問題
キャスター(スタジオ)
瀬戸内町の加計呂麻島でチップ工場の建設計画を進めていた大東海運産業が、事業の一時撤退を瀬戸内町に申し出ました。
反対する地域住民を巻き込みながら大きな関心を引いたこの加計呂麻チップ工場問題、どの様な考えで大東海運産業は事業を進めようとしていたのでしょうか。
また、反対する住民はどの様な思いで活動を進めていたのでしょうか。
インタビューをご覧下さい。
(以下、電話インタビューに答えたのは 大東海運産業 特別顧問 岩崎達雄氏)
記者
チップ工場建設計画の経緯は?
岩崎氏
うちらはですね、瀬武のですね、部落から来てくれという事で、陳情書をですね、瀬戸内町に上げたんですよ。
山の在り方というものを、反対派の方は保護の見解を間違えているんですよね。結局今は、山は切って新しくやらないと、年を取った木は保水力もなく、台風なんか来ればですよ、現実に今、あの、加計呂麻と言う島はですよ、いつでも秋の状態でしょ。
見た時にあまりにもマツ食いにやられてですね、あれが枯れて倒れたら害も出てくるでしょうし、木を切って新しく芽を吹かせたら保水力が良くなるというのは学者の方が色々報道されていますよ。
保全とか保護も色んな見方がありますからね。今は農林水産省なんかの奨励というのは山を手入れして、切って、新しく芽を出させて、というのが今の保護のやり方なんですよ。
それをまあ、やってやろうと。土木屋さんが奄美もダメでしょう。奄振も相当削られるみたいですから。だからそれに代わるのを、土木屋を林業従事者に持っていこうという話がいっぱい出てますよ。農林水産省もそういうやり方をやってますよね。
それをまあ、それに■■ね、これ(チップ工場)をやったからって、ウチも儲かるわけではないんですよ。儲かりませんよ、今の値段じゃ。
先駆けとして瀬戸内町にある10000ヘクタールの山を、金に代えて、働く場所を作って、瀬戸内町の財政も非常に厳しいわけですから、ちょっとお手伝いでも出来ればということで、その発想で最初はやったんですよ。
記者
それは総じて加計呂麻島の為になるということですか?
岩崎氏
ですね。うちらが言いたいのはですね、■■(宇検村?)にハゲ山になった山がありますかと。ないですよ。公害も出ていないですよ。
記者
公害というのは赤土とかそういう事ですかね。
岩崎氏
そうです。木を切ったからといって、害は出ていないんですよね。そこらも調べてね、ちゃんとした、何が反対なのか。ただ自然破壊、自然破壊と言われますけど、放っておく方が反対に自然破壊なのではないかと。ウチらはそういう見解なんですよね。
何で加計呂麻は反対なの?と。ふる里100選(にほんの里100選)に選ばれたようなことを言われるわけですよ。今のままではふる里100選(にほんの里100選)に選んだ人の顔を見てみたいというのが本音ですよね。
記者
それはどういう意味で、ですかね。
岩崎氏
あの島、死んでますがね。
記者
死んでると言うと?
岩崎氏
年寄りと、秋の状態。
記者
秋というのはマツ枯れの事ですか?
岩崎氏
マツ枯れ。遺伝子組み換えのマツもありますから、そういうやつに植え替えていくとかですね、する方法をしないと、あの島は全部やられますからね。
記者
チップ工場を建てた後に、例えば植樹とかする計画はあったのですか。
岩崎氏
植樹はですね、ウチらのあれじゃないですから。森林組合さんあたりの仕事も増えてくるわけですよ。
記者
植樹というのも計画の中には入っていたという事ですかね。
岩崎氏
いや、それはもう、自然にやりますよ。行政が。
だけど、今反対をされている方は、自分にメリットの何も無い人ばっかしなんですよ。
山を持ってない、働けない、よそからの入植者でしょ。そういう人ばっかしですがね。
記者
事業を行うことが、加計呂麻の自然を守ることにつながるということですか?
岩崎氏
反対にね。先々ですよ。そういうふうにつながっていくと思っていたんですよ。ウチらも1億6000万くらい投資してるんですよ。
だから、それを反対者の方が、それで計画は倒れたわけですから、ウチらは強引やるつもりは何もないんですよ。彼らが反対しても■■(法?)というのは何も関係ないんすよ。出来るんですよ。
でも、やっぱしコマイ島の中でね、そんな事をするよりも、やめたというのが。
わざわざ良い事をしてやろうと思ったのをば、逆さまにとったもんだから、やらない、と。
だけど、投資した分を、それは誰が補償してくれるのかね。弁護士を立てて、反対派の方に突きつけますよ。
記者
それは損害賠償とかということですか?
岩崎氏
そりゃそうでしょう。1億6000万ありますからね。
記者
それを反対した人に賠償請求を立てるということですか?
岩崎氏
それはそうですよ。山も買ってますからね。
記者
今後の加計呂麻の事業(チップ工場建設)については一旦ゼロベース(白紙)となったのですか?
岩崎氏
ゼロベースじゃないですよ。自然に解っていきますから、タイミングを見ているだけですよ。
騒がせてね、色々なところに迷惑を掛けるわけですよ。だから、そういうのも考えたときに、一時撤退と。
記者
一時撤退ですね。しばらく様子を見るというような事ですかね。
岩崎氏
そりゃあそうでしょう。1億6000万も突っ込んで、良い事をやろうと思ったのに、反対されて「ああそうですか」って引き下がるわけにはいかないでしょう。
(以下、電話インタビューに答えたのは 森林伐採に反対する加計呂麻住民の会 代表 橋口満廣氏)
記者
加計呂麻島のチップ工場が一時撤退となりましたが。
橋口氏
■■(町は?)反対する者に対して、何のコメントも説明も無しに、要望も聞き入れていない。
説明会を開いて、自然を破壊するような産業、業者が入ってきた場合は永久に断るというような、契約書のようなものを書いてこなければ、ウチらとしてはまだ認めていないという事です。
記者
今後の会の活動の方向性は?
橋口氏
土地の問題もあるもので、片付き次第、「加計呂麻の大自然を守る会」などに名称を変えていきたいと考えています。
記者
加計呂麻の自然の危うさというものも表面化したと思いますが、会としてどういった点に主眼を置いて活動されますか?
橋口氏
そもそも、■■(雇用?)問題があって、賛成派もそれを取り上げていた。
今後は自然を破壊しないように、自然を活かすよう問題に積極的に取り組んでいきたいと思っています。
キャスター(スタジオ)
この問題に関して瀬戸内町役場は「判断の前段階で今のところ町が関与することは何もない」という従来の考えを繰り返しました。
大切な奄美の加計呂麻の自然を守るため、反対を進める住民の気の抜けない活動は続きます。
(以上、放送時間10分間)
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